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 フィールド・オブ・ドリームスは実在する人物を描いています

 

映画も癒しの一つだと思っています。

良い映画は何度観ても飽きない。

観るのは3回目となります。笑

1989年公開のアメリカ合衆国の映画

製作会社はユニバーサル・ピクチャーズで、ウイリアム・パトリック・キンセラの小説『シューレス・ジョー』が原作。

フィル・アルデン・ロビンソンが監督と脚色を兼任。

アイオワ州の田舎町に住むレイ・キンセラは農業でなんとか家計をやりくりする、一見普通の貧乏農家。



野球を題材に、60年代をキーワードとして夢や希望、家族の絆といった、アメリカで讃えられる美徳を描き上げたファンタジー映画です。

主人公レイ・キンセラ(ケビン・コスナー)は、トウモロコシ畑から聞こえてくる『それを作れば、彼はやってくる』と言う不思議な声と、野球グランドの幻想を見たレイ。


その言葉から強い力を感じ取ったレイは家族の応援の中、何かに取り憑かれたように生活の糧であるトウモロコシ畑を切り開く。

そして小さな野球場を作り上げます。


突然の行動に、周囲からは『気でも狂ったのか?』と思われてしまいます。

レイが地元の同業者たちに声について話しかける場面では、ビバリー・ダンジェロが歌う『クレイジー』という曲が店内で流れてきます。

1年が過ぎた日の晩、娘が夕闇に動く人影を見つけます。

そこにいたのはブラックソックス事件で球界を永久追放され、失意のうちに生涯を終えた、かつての名選手シューレス・ジヨー・ジャクソン(レイ・リオッタ)のゴーストが現れることになります。


1913年、実際のシューレス・ジョー・ジャクソン


その日を境に、シューレス・ジョーとともに球界を追放されたシカゴ・ホワイトソックスのメンバーが次々と姿を現しました。

『それを作れば彼が来る』とは彼らのことだと思っていたレイは、またしてもあの声を聞く。

それは『彼の苦痛を癒せ』ででした。

レイはその声の意味が不明ででしたが、ある作家に対する論戦からそれは作家テレス・マンのことだとレイは確信します。

作家のテレス・マン(ジェームズ・アール・ジョーンズ)を訪ねて、シカゴへと向かい彼と会う。

しかし彼と野球との関わり、また『彼の苦痛を癒せ』が分からないまま二人は何かの手がかりになればと地元の野球場に行き野球を観戦します。



そこでレイとテレス・マンは電光掲示板に不思議なメッセージを見ることになります。

最初はレイを胡散臭い奴と思っていたテレ・スマン。

不思議な現象からテレ・スマンとレイは行動を共にします。

そこで二人は不思議なメッセージからムーンライト・グラハムという野球選手を探しに行くのですが、既に亡くなっていました。

所が、その夜不思議な現象が起こり、レイは老いた医者ムーンライト・グラハムと夢とも幻ともつかない世界で彼と遭遇し、野球とのエピソードを聞くことになります。

一方レイの畑は借金のかたに人手に渡る危機を迎えようとしていました。

アニー(エイミー・マディガン)レイの妻からそれを聞いたレイとテレ・スマンと共に帰途につきますが、道中一人の若き野球選手を乗せることになります。

なんと、彼こそが若き日の、グラハム(バート・ランカスター)その人でした。

レイの球場は当時の野球選手たちがあの世から復活して野球の試合を楽しんでいました。



そんな懐かしい野球の光景を観戦していたレイと妻、娘、テレ・スマンでしたが、そこにやってきた借金返済で畑の売却を勧めるアニーの兄マーク(ティモシー・バスフィールド)と口論となリます。

マークにはグランドの選手が見えない。

その口論の最中、娘のカリンが観戦スタンドから落ち気を失う、そんなカリンを助けたのは、ドクターでもあるムーン・グラハムでした。


マークは誰もいないグランドから彼が突然現れ、カリンを助けたことに驚きその神秘さを感じた瞬間、マークにもグランドの選手たちが見え、このグランドの持つ意味を理解し売却を撤回します。

選手たちがあちら側へ引き上げていく中、最後に残った選手にレイは驚きます。

それは若き日のレイの父親だったのです。


若い頃に父親と口論の末に家を飛び出し、以来生涯に一度も父の顔を見る事も、口をきく事すらもなかった事を心の隅で悔やんでいました。

『それを作れば彼が来る』とは亡きレイの父親でした。

結婚する前の若い頃のレイの父親は当然ながらレイのことは知らない。

時を超えた親子の再会、懐かしさや負い目や複雑な思いの中、二人はキャッチボールを始めます。

不思議な力に引き寄せられた人々も各地からレイの野球場に集まってきます。

ブラックソックス事件

ブラックソックス事件で球界を永久追放され、失意のうちに生涯を終えたシューレス・ジョー・ジャクソンでした。

信じる人にしか見えない。

野球選手のゴーストを最初に発見するのはレイでした。

レイ・リオッタが演じているシューレス・ジョー・ジャクソンは、八百長事件によって野球界から追放された、ホワイトソックス主力選手8人のうちのひとりでした。

後年、嘆願書による汚名回復の復権運動が起こり、『フィールド・オブ・ドリームス』も『ジョー・ジャクソンは八百長に関わっていなかったのではないか?』という同様の視点で描かれています。

しかし、未だ復権していないという厳しい現実があり、彼は現在もアメリカ野球殿堂で対象外扱いになっています。

ムーン・ライト・グラハム


また、バート・ランカスターが演じたムーン・ライト・グラハムも実在の人物。

ニューヨーク・ジャイアンツの選手として、1905年6月29日に一試合だけ出場。

8回の守備で出場し、打順が回ってこないまま試合は終了。

打撃成績のない状態でマイナーリーグへ移り、1908年に野球人生を終えています。

映画の中でも描かれているように、グラハムはメリーランド大学で医学の学位を取得。

ミネソタ州のチザムで開業医となりました。

そして、鉱山労働者の子供たちに無料の眼科検診を行い、メガネを無料で支給するなど地元に貢献したと伝えられています。

原作者のウイリアム・パトリック・キンセラ

ウイリアム・パトリック・キンセラ(1935年5月25日〜2016年9月16日)はカナダの小説家。

カナダ・アルバータ州エドモントン出身。

キンセラの祖先はアイルランド人の血を引くため、キンセラはアイルランド系カナダ人です。

キンセラはアイオワ大学、ヴィクトリア大学で文学を学び、学士号を取得。

またカルガリー大学で教授をしていました。

1982年にキンセラが発表した小説『シューレス・ジョー』は、1989年にユニバーサル・ピクチャーズにより映画化され、ケヴィン・コスナー主演で、『フィールド・オブ・ドリームス』という題名で世界各国で封切られました。

1997年に交通事故に遭った影響で体調を崩し、執筆活動を停止することとなります。

2016年9月19日、医師の幇助により死亡。

カナダの報道では、6月にカナダで成立したカナダ安楽死法による希望死であったと報じらられています。

81歳で亡くなりました。

『フィールド・オブ・ドリームス』で描かれていムーンライト・グラハムの生涯は、原作者のウイリアム・パトリック・キンセラがチザムへ赴き、町の人々に取材して集めた情報が基になっています。

まさに、映画そのままなのです。

アメリカでは第62回アカデミー賞で作品賞、脚色賞、作曲賞にノミネートされました。

また日本では、第33回ブルーリボン賞や第14回日本アカデミー賞で最優秀外国語作品賞を受賞。

全世界で8つのノミネートを受け5つの受賞を果たしましたが、そのうち4つは日本の映画賞です。

 

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