映画 ルース・エドガー 2020年6月5日公開
今公開中とのことで早速アマゾンで調べてみました。(上の画像からご覧いただけます)
通常1.800円で映画館で観る事が出来ますが、アマゾンでは1.400円で販売されています。
現在は在庫が無いようですが。
全国の映画館で人気があるのでしょうね。
公開回数が一日4回となっています。
YouTubeで予告を観て面白そうだなと思い調べてみました。
アメリカでは昨年8月2日に公開されています。
アメリカでの興行収入は$2,268,375。
日本円で245.361.050.25円になります。
凄い!
人間の謎めいた本質、アメリカの理想と現実をえぐり、
全米で絶賛されたサスペンスフルなヒューマン・ドラマ
バージニア州アーリントンの高校生ルース・エドガーは文武両道に秀で、スピーチやユーモアのセンスにも長けた17歳の少年だ。
アフリカの戦火の国で生まれた過酷なハンデを克服し、さまざまなルーツを持つ生徒たちの誰からも慕われている彼は、自由の国アメリカで希望を象徴する存在へと成長した。
そんなルースがある課題のレポートをきっかけに、同じアフリカ系の女性教師ウィルソンと対立し、彼の順風満帆の日常が大きく揺らぎ出す。
ルースが危険な過激思想に染まっていて、同級生への性的暴行事件にも関わったのではないかというウィルソンの衝撃的な“告発”は、ルースの養父母である白人夫婦エイミーとピーターの胸にも疑念を生じさせていく。
はたしてルースは何者なのか。本当に“完璧な優等生”なのか、それとも世間を欺く“恐ろしい怪物”なのだろうか……。
2019年のサンダンス映画祭でプレミア上映されるや批評家の絶賛を博し、全米の賞レースで20を超える賞のノミネートを達成。
その年の最も優れた独立系作品を選定するインディペンデント・スピリット賞でも監督賞、主演男優賞、助演女優賞の主要3部門に名を連ねた『ルース・エドガー』は、深刻な矛盾をはらんだアメリカ社会の現状をリアルにえぐり出し、謎のベールに覆われた人間という存在の本質に鋭く切り込んだヒューマン・ドラマである。
模範的な若者として学校や地域の誰からも愛され、称賛される少年の知られざる真実をめぐって展開するサスペンスフルなストーリーは、観る者の好奇心をかき立てるにとどまらず、私たちの内なる潜在意識を揺さぶり、先入観を根底から覆していく。
誰からも愛され、称賛される少年は何者なのか。
完璧な優等生か、それとも恐ろしい怪物なのか?
『ルース・エドガー』の最もユニークな特徴は、全編出ずっぱりの主人公ルースが真意不明のミステリアスな存在であることだ。
成績優秀なスポーツマンで、誰とでも分け隔てなく接するオープンな人柄の持ち主。
アフリカ系の移民であり、白人の養父母の愛に育まれてトラウマを克服したルースは、若きバラク・オバマの再来とも称され、まさに現代のアメリカン・ドリームそのものだ。
しかしJ・C・リーの戯曲「Luce」の映画化である本作は、観る者に強烈な問題提起を突きつけてくる。
ルースの“完璧な優等生”というイメージは、彼に期待する両親や校長らが一方的に押しつけたものではないのか。
それとは真逆の“恐ろしい怪物”という見方も、極端に偏った思い込みなのではないか。
人種、容姿、性別、階級、学歴、思想、信仰……いったい人間の“価値”とは、何によって決定されるのか。
アメリカという国の歴史や政治をも取り込み、その理想と現実をあぶり出した本作の懐の深さに、誰もが感嘆せずにいられないだろう。
注目の次世代スター &実力派キャストが”真実をめぐって衝突する圧巻のアンサンブル
ルース役に抜擢されたのは、終末スリラー『イット・カムズ・アット・ナイト』における迫真の演技で注目されたケルヴィン・ハリソン・Jr.。
同作品のトレイ・エドワード・シュルツ監督と再び組んだA24配給の青春映画『WAVES/ウェイブス』でも主演を務め、今まさしくブレイク中の新星が、まだアイデンティティが確立されていない17歳の少年の葛藤を生々しく体現する。
ケルヴィン・ハリソンJr.を囲む主要キャストには、輝かしい受賞歴を誇る実力派が配された。
プライベートに問題を抱えながら、ルースと激しく敵対する教師ウィルソンを演じるのは、『ドリーム』『シェイプ・オブ・ウォーター』のオクタヴィア・スペンサー。
また、ナオミ・ワッツとティム・ロスが愛する息子への思いがけない疑念に動揺するリベラルな夫婦に扮し、観客の視点を担う役どころに説得力を与えている。
オバマ大統領の時代に上演されたJ・C・リーの戯曲に感銘を受け、監督・製作・共同脚本を務めたのは『クローバーフィールド・パラドックス』のジュリアス・オナーである。
自らもナイジェリア出身のアフリカ系移民であり、物語の舞台となったバージニア州アーリントンで育った新鋭監督が、洗練されたシャープな語り口、繊細にして多面的な心理描写を披露。
その絶え間なくスリリングで心揺さぶる映像世界は、観る者を白熱のクライマックス、深い余韻を残すエンディングへと誘い、私たちそれぞれの想像力によって変わる“真実”を浮かび上がらせるのだ。
バージニア州アーリントンの高校に通うアフリカ系アメリカ人のルース・エドガー(ケルヴィン・ハリソン・Jr.)は、文武両道の模範的な優等生だ。
陸上部で活躍し、討論部の代表として全米大会に出場したこともあるルースは、さまざまなルーツの生徒が通う学校で誰からも慕われている。
戦火の国エリトリアで生まれ、7歳の時にアメリカへ渡ってきた彼は、養父母となったエイミー(ナオミ・ワッツ)、ピーター(ティム・ロス)のエドガー夫妻から現在の名前を授かり、幼少期に戦場へ駆り出された悲惨なトラウマを克服した。
今や若きバラク・オバマを彷彿とさせる聡明な若者に成長し、将来を嘱望されるルースは、人種のるつぼであるコミュニティの希望の星となっていた。
そんなある日、エイミーはベテランの歴史教師ハリエット・ウィルソン(オクタヴィア・スペンサー)から学校へ呼び出される。
息子のルースが歴史上の人物をテーマにした課題のレポートで、アルジェリア独立運動の革命家フランツ・ファノンを取り上げ、彼の過激な思想について記したというのだ。
そして、その内容を問題視したウィルソンはルースのロッカーを捜索し、危険な違法の花火を発見したという。
息子のプライバシーを無視して調査を行ったウィルソンに反発するエイミーだったが、不安に駆られて夫のピーターに相談することに。
「たかが花火だ、心配するな。息子がテロリストだとでも?」と事もなげに答えるピーター。
帰宅したルースと夕食を囲んでその話題を向けると、ルースもウィルソンへの微妙なわだかまりを抱いていることが判明する。
ウィルソンは教育熱心な反面、生徒たちにレッテルを貼る傾向があり、彼らを従わせて自分の政治的な主張に利用しているというのだ。
「僕に与えられた役は“悲劇を乗り越えた黒人”で“アメリカの良心の象徴”なんだ。責任を感じて重荷だよ」。
その後もルースとウィルソンの緊張関係はじわじわと高まっていった。
エイミーは愛する息子を信じ、彼を守り抜きたいと思っているが、嫌な胸のざわめきを抑えられない。
「なぜ違法の花火をロッカーに?」とルースを問い詰め、彼が以前交際していた同級生ステファニー(アンドレア・バング)から事情を聞き出そうと試みる。
それでもルースへの疑念を払拭できないエイミーは、息子が自分のまったく知らない別の顔を隠し持っているのではないかと苦悩を深めていく。
監督・製作・共同脚本:ジュリアス・オーナー
1983年、ナイジェリア・ベヌエ州マクルディ生まれ。
外交官の父親とともに渡米し、『ルース・エドガー』の舞台となったバージニア州アーリントンの高校を卒業。
ウェスリアン大学で演劇の学士号、ニューヨーク大学ティッシュ芸術学校で美術の修士号を取得した。
2004年からコンスタントに数多くの短編を発表。スパイク・リーが製作総指揮に名を連ねたクライム・スリラー『The Girl Is in Trouble』で長編デビューを果たした。
続いて『クローバーフィールド HAKAISHA』の前日譚とも言えるNetflix配信のSFスリラー『クローバーフィールド・パラドックス』の監督に抜擢され、プロデューサーのJ・J・エイブラムスとのコラボレーションを経験した。
双子の兄弟であるアンソニー・オナーもフィルムメーカーとして活動している。
映画館で観たい映画。
楽しみ!
まだ観ていないので感想は書けません。汗