コンテンツへ移動

ウイルスVS人類 免疫の謎に迫る 

感染者が1200万人以上になった、新型コロナウイルス。

北米や、南米を中心に死者の数が増え続けている。

全世界で死者は約60万人となっています。

WHOのテドロス事務局長は、世界のパンデミックは加速していると話している。

日本では緊急事態宣言が解除されたが、予断を許さない状況。

いつまでこうした生活が続くのだろうか。

 

感染収束の鍵を握るのは、私たちの体に備えている防衛システム免疫。

 

新型コロナウイルスの免疫については未解明な事が多い。

各地で免疫が出来たか確かめる抗体検査も始まっている。

抗体はどれくらい続くのか。

免疫学を生かした有効な薬やワクチンが出来るのか。

 

大阪大学名誉教授 宮坂昌之

京都大医学部卒 オーストラリア国立大博士課程修了

バーゼル免疫学研究所などを経て1994年阪大教授

 

このウイルスは、免疫細胞の暴走を促す。

回復した人達を見てみますと免疫が長続きしない。

何故かそういうな事をさせる、そういう仕組みをウイルスの中に持っている。

そういう観点から見ますと、このウイルスは免疫学的には非常に手強いウイルスだと語っている。

 

イェール大学医学部教授

岩崎明子

トロント大博士課程修了 2000年イェール大学医学部免疫生物学部門

 

このウイルスは人から人への感染を非常によく成功しています。

私の研究室では、新型コロナウイルスに対して感染防御に働く免疫応答と、逆に病気を引き起こす免疫応答の理解に取り組んでいる。

 

免疫について

 

人間の体や、細菌やウイルスなどの病原体や、様々な敵を撃退するために備えている防衛システム免疫。

ウイルスが体に侵入すると、まず生まれつき体に備わっている『自然免疫』が働きます。

自然免疫とは、マクロファージ、樹状細胞から成る食細胞の事を言います。

自然免疫が、白血球のうち食細胞と言われている何種類かの細胞が素早く反応しウイルスを食べたり、殺したりして体を守ります。

自然免疫防衛ラインが突破されると、次に働くのが獲得免疫と言う仕組みです。

獲得免疫とは、B細胞とT細胞から出来るリンパ球と言われています。

主にリンパ球と言う細胞が担います。

司令塔となるリンパ球の命令で、実戦部隊のリンパ球が抗体と呼ばれるY字型の物質を作ります。

この抗体がウイルスを無力化します。

抗体が攻撃する際に、目印としているのが抗原と言われる物質です。

ウイルスの表面に出っ張っているの部分が抗原です。

抗体は出来るまで少し時間がかかりますが、一旦出来ると一定期間体の中に持続して存在します。

この為獲得免疫は、攻撃相手を覚えるいわゆる免疫の記憶を持つことが出来ます。

この状態で再び同じウイルスが体に入ると抗体は記憶を頼りにウイルスを攻撃することが出来るのです。

 

サイトカインとは

 

またウイルスと戦う、食細胞や、リンパ球は攻撃を指示する時に、サイトカインと言う(情報伝達物質)物質を分泌します。

新型コロナウイルスに感染した人が、重症になるかどうかにこの、サイトカインが関わっていると指摘されています。

新型コロナウイルスは、何故肺だけではなく、全身に症状を引き起こすのか。

原因の一つがサイトカインストーム『免疫の暴走』だ。

本来免疫細胞がウイルスと戦う時には、炎症性サイトカインと言う伝達物質を出して、仲間の免疫細胞を活性化する。

しかし、新型コロナウイルスへの感染で、このサイトカインが異常に増えて、免疫細胞が過剰に活性化。

何と、血管などを攻撃し始める。

体を守る筈の仕組みが、逆に体を傷つけてしまうのだ。

結果として、心臓や、肝臓、腎臓、脳の疾患。

大量の血栓や発疹など様々な症状を引き起こし、重症化につながっているとみられる。

 

イェール大学医学部教授  岩崎明子さんによるサイトカインの説明

 

  • コロナウイルスが最初の一週間I型インターフェロンを誘導しないで増殖。

 

  • ウイルスが肺の奥深くまで広がり肺胞にいるウイルスの封じ込めに重要なマクロファージ(食細胞)が死滅。

 

  • 炎症を起こすマクロファージに変わる。

 

サイトカインストームの根本原因

感染後の早い段階で強いインターフェロンの応答が起こらない。

 

この続きはまた明日書きます。

 

 

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。