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『ザ・フライ』鬼才クローネンバーグのおぞましくも悲しい傑作作品

ザ・シネマより引用

ザ・フライは、1986年のアメリカ映画。

1958年に公開された同名の映画(邦題は『ハエ男の恐怖』)にリメイク作品。

コピーは『Be afraid. Be very afraid.(怖がってください・・・とても、怖がってください)』

1989年には続編『ザ・フライ 二世誕生』が公開されました。

監督はデヴィッド・クローネンバーグ


デヴィッド・クローネンバーグ監督(Wikipediaより掲載)


デヴィッド・ポール・クローネンバーグ、(1943年3月15日ー)77歳はカナダの映画監督、脚本家。

独自のボディ・ホラーで有名。

数多くの個性的な作品を世に送り出し、また俳優としても活躍。

自作数本とテレビシリーズ『エイリアス』シーズン3 、『誘う女』、『ジェイソンX』など、20作品近い出演作品がある。


クローネンバーグをメジャーに押し上げた『ザ・フライ』


今や国際的に評価されている映画監督クローネバーグ。

キャリアの初期は風変わりなホラーを撮る俊英と思われていた。

大きな転機となった作品が『ザ・フライ』。

83年の『デッドゾーン』に続いてハリウッド資本で制作されたこのSFホラーは、クロネーバーグ作品では最大の世界興収を上げた。

それまでのカルト的ポジションからメジヤーな異才の座へと彼を押し上げた。



物質を分子レベルで分解・再構築する画期的な転送装置テレポットを開発中の科学者セス・ブランドル(ジェフ・ゴールドブラム)は、科学雑誌の女性記者ヴェロニカ(ジーナー・デイヴィス)と知り合い恋仲となる。

一方、ポッド開発は試行錯誤を重ねた末に、動物実験に成功。

セスはさらに自身の転送に挑むが、その際に一匹のハエがポットに紛れ込んだことから、転送された彼の肉体はハエと融合し、異変が生じ始める。

ヴェロニカはそんな彼を救おうとするが。。。

クローネンバーグらしい粘着質のショック描写は健在。

ホラーとしての見応えは満点。

それでいてセスとヴェロニカの悲恋をたどるラブストーリーをきっちり成立。

単なるジャンル映画に終わらない重みをがある。

ビジネス重視のハリウッドで、自身のビジョンに拘るクローネンバーグ。

クローネンバーグに新たなチャンスを与えたのは、主にコメディの分野で俳優、監督として活躍し、プロデューサーとしても辣腕を振るっていたメル・ブルックス。

題材は1985年の映画『蝿男の恐怖』のリメイク!

チャールズ・エドワード・ボーグの手によるその脚本を、クローネンバーグは以前に読んでいたが、その時『トータル・リコール』にかかりっきりだったため、手を出す余裕はなかった。

ブルックスから話が来て、改めて脚本を読み、彼は手応えを感じこの企画を引き受けた。

『ザ・フライ』は本格的に始動することになる。

クローネンバーグがポーグの脚本で気に入った点は、肉体を重視し肉体に対する意識を重視していること。

それが非常に重要であることは、肉体と意識の変異を題材にしたそれまでの彼の監督作を振り返れば腑に落ちる。

一方でその脚本には不満もあった。

オリジナルの『蝿男の恐怖』と同様に、脚本ではハエと合体した主人公は後半、全く言葉を発しないただのモンスターのような存在となってしまう。

それでは人間ドラマが成立しない。

そう考えたクローネンバーグはキャラクターを掘り下げて、どんどん言葉が不自由になっていく主人公のコミニケーション方法を追求。

ラブストーリーにはコミニケーションが不可欠。

恐怖とロマンのバランスを取り、なおかつ自分らしいテーマを盛り込みながら、クローネンバーグは脚本を改稿し、ついに納得のいくシナリオが出来上がる。

キャスティングも満足のいくものとなり、撮影はスタートする。

過去にも役者として出演していたクローネンバーグは、この作中で産婦人科のドクターとして参加している。

優秀なスタッフにも恵まれ、中でも最も高評価されたのがクリス・ウェイラスとステファン・デュプイの特殊メークアップだ。

ハエと同化したセスの容貌は登場する度におぞましく変貌していく。

皮膚を突き破る突き出た剛毛、剥がれ落ちる爪、ただれゆく皮膚、そしてクライマックスでのこの世の生物と思えぬほどの変容。

この変異の過程を綿密にビジュアル化した彼らはアカデミー賞メイクアップ賞を受賞する快挙を成し遂げた。

挿入音楽 アーティスト性と娯楽性の融合


ハリウッド映画らしく、エンディングには人気アーティストによる主題歌も用意されていた。

英国で1970年代から1980年代にかけて活躍したバンド、ロキシー・ミュージックのボーカリスト、ブライアン・フェリーが提供した楽曲『Help Me』を、クローネンバーグはとても気入った。

しかしながら、この映画のエンデイングにふさわしいかどうかを考えた時、それは却下されることになる。

フェリーのこの曲は、バーのシーンでわずかに聞こえる程度。

サウンドトラック盤にも収められなかったこの曲は、後にフェリーのコンピレーションアルバムに収められ音源としての日の目をみることになる。



ブライアン・フェリーはイギリスのロック・ミュージシャン、シンガー、作曲家。

ロキシー・ミュージックやソロ活動でも有名。

ブライアン・フェリーの曲はこちらからご覧いただけます。

後記:この映画は一度観ると忘れれない映画の一つとなります。

ホラー映画の最高傑作作品。

娘はこの映画を観た後、自身がザ・フライとなり恐ろしくて飛び起きたと話しています。

今でも人気映画作品。

何年経過しても忘れることが出来ない映画でした。

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